話を聞いて疲れる

 昔読んだ河合隼雄の対談本に書いてあって、印象深かった言葉。

 

こころと脳の対話 (新潮文庫)

 

「誰かと話していて、聞いているこっちがつらくなるときは、相手の症状が重いんだ」

 

「こられた方に「どうですか」いうたら、「いや、べつにふつうです」いうて、そんなに困ってないようなことをいっておられるんだけど、そのうち聞いてる僕がものすごく疲れてくるんです。すっごくしんどくなってくる。こういう人は、絶対、むずかしい人だと思いますね。その人の言語的表現と違うものが僕に伝わってくるわけですね。」

 

私は人と言葉を交わしていると、言葉以外の雰囲気や感情的ななにかが私の中に流れ込んでくるものがあって、気分が良くなったり、悪くなったり、影響されやすい。だからここに書かれていることがどういうことか分かる。

 

最近接触のあった人、直には会話することはできなかったけど。

会話することがためらわれるほど威圧感があって、怖かった。

すごく疲れた。たぶん、すごく重いものを心の中に抱えている。

 

私にできることがあればよかったけれど、それ以上の接触は危機感があった。

飲み込まれたら、もう私は帰ってくることはできない。と思った。

もう関わらなくていいのが、私にとって幸いだと思う。